睡眠と病気不眠で高血圧リスク激高


■ 不眠症で実際に睡眠不足の人は高血圧のリスクが劇的に高くなる

不眠症の人は交感神経の働きが活発でストレスホルモンのコルチゾールの値が高く緊張状態が続き、副交感神経が働くリラックス状態になかなかなれず、寝付きが悪かったり、睡眠の途中で覚醒してしまい、不安症やうつ病になりやすいいわれていました。

最近、不眠症と高血圧症との因果関係も言われるようになり、アメリカのペンシルバニア州立大学の睡眠研究治療センターやコロンビア大学の研究で不眠症で睡眠不足の人は高血圧のリスクが劇的に高くなる臨床結果が発表されています。

睡眠と自律神経とは密接な関係があります。睡眠時でも、自律神経の交感神経が優位になり脳が活動している状態で眠りの浅いレム睡眠と自律神経の副交感神経が優位になりリラックスして脳が休息し深い眠りのノンレム睡眠が繰り返されます。ノンレム睡眠では血圧や心拍数、脈拍数が下がりますが、交感神経が優位のレム睡眠時は、この逆です。

不眠症で実際に睡眠時間が短いとリラックスの副交感神経が十分働かず熟睡できず睡眠の質が悪くなり高血圧になるリスクが劇的に高くなります。



■ 5時間未満の睡眠では高血圧の危険性が500%高い

ペンシルバニア州立大学の睡眠研究治療センターの発表によると不眠症ではない6時間以上眠った人よりも不眠症で5時間未満の睡眠時間の人は高血圧の危険性が500%高く、5〜6時間のやや短い睡眠時間の人は、高血圧の危険性が350%高いとのことです。

また、コロンビア大が行った10年間の追跡調査によると、睡眠時間が7〜8時間の人の高血圧発症率は12%でしたが、これに対して6時間未満の人は2倍の24%に上るそうです。

これが事実であれば大変恐ろしいことです。高血圧は代表的な生活習慣病で心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすリスクが非常に高まります。高血圧の原因には従来、遺伝、体質、食生活、肥満、運動不足、塩分過多などがいわれてきましたが、睡眠が大きく関わっていたのです。

高血圧の人は睡眠の質が悪いとされ、実際に睡眠不足になると高血圧の症状が悪化します。

不眠症の人は高血圧にも注意をはらう必要があり、高血圧の人は睡眠時間を7時間以上は確保し、睡眠の質をよくすることが高血圧の治療になります。


■ 睡眠はいのちの仕組

睡眠不足で高血圧の人は夜間血圧のなりやすく、早朝の血圧がさらに上昇し、明け方の心筋梗塞や脳梗塞などに要注意です。

不眠症の原因は、ストレス、生活習慣、年齢などといわれていますが、睡眠はおろそかにできません。高血圧や糖尿病、肥満の原因にもなります。

不眠症の改善には快眠:質のよい睡眠を得るための方法が参考になります。ストレス対策には作り笑顔なども有効です。

全ての生物に睡眠はあります。睡眠はいのちの仕組なのです。短い睡眠時間でも事足りている人は実際にいるのでしょうが多くの睡眠時間の短い人は無理をしているか、不眠症や睡眠障害の人です。

睡眠は6時間以上とり、睡眠を重要視することが高血圧などの生活習慣病の予防及び治療になります。