不眠症睡眠薬


■ 睡眠薬(睡眠導入剤)は安全・・・しかし長期間、飲み続けると副作用も

不眠症の薬といえば、睡眠薬ですが睡眠導入剤とも呼ばれる。ベンゾジアゼピン系、チエノジアゼピン系、バルビツール酸系、シクロピロロン系や抗ヒスタミン薬などに分類されますが、安全性の面からベンゾジアゼピン系の薬が大部分で、2週間分全部飲んでも永久に眠ることはできません。

忙しく「寝る暇もない」状態になるとテンションも上がり興奮でなかなか眠れない経験は誰しもあると思います。こういう時、興奮を沈めてすぐ眠れて副作用のない睡眠薬があれば便利です。

睡眠薬は作用時間により、超短時間作用型、短時間作用型、中時間作用型、長時間作用型に分類される。

最近の睡眠薬はよく効き、副作用も少ないものが多いとされています。しかし、根拠としているのは数日間から数週間の短期間の調査データです。長く飲み続けるとどうなるかは実はよく分かっていないのです。

長く睡眠薬を服用した人たち(平均7.7年間)を調査したら、「めまい」「睡眠障害」「疲労感」「うつ症状」が多くなっていたというデータが最近、報告されました。睡眠薬がかえって睡眠障害を引き起こしたり悪化させたりするのです。薬には副作用はつきものです。副作用が少ないとされているものでも長期間の使用には注意が必要です。

不眠はうつ病のサインになることもあります。睡眠が十分とれるとストレスにも強くなります。「疲れた、気分がめいる。なかなか眠れない。」などはうつ病のサインの可能性があります。睡眠薬で眠るのもいいかもしれません。もちろん薬の注意書き、又は医師の指示に従わなければなりません。ストレス社会で誰もがうつ病になる可能性はあります。

ちなみにうつ病の主な症状は、「憂うつな気分、どんよりした気分が半月ないし1ヶ月以上続く。気力がわかず、自分がダメ人間になったような気分がどんどん強まる。」です。「2週間以上眠れない日が続いている。」が重要な判断基準だそうです。




■ 睡眠薬は不眠症の種類に応じて使い分けられる

超短時間作用型

旅行中などの一時的な不眠や寝付きは悪いが、一度寝入ってしまえば朝までよく眠れる人

・トリアゾラム - 商品名ハルシオンなど、ベンゾジアゼピン系
・ゾピクロン - 商品名アモバン、シクロピロロン系
・酒石酸ゾルピデム - 商品名マイスリー、イミダゾピリジン系


短時間作用型

睡眠中に目が覚める中途覚醒や早く目が覚めてしまう早朝覚醒の人で症状の軽い人

・エチゾラム(商品名:デパス、エチカームなど。チエノジアゼピン系)
・ブロチゾラム(商品名:レンドルミンなど。チエノジアゼピン系)
・ロルメタゼパム(商品名:エバミール、ロラメット。ベンゾジアゼピン系)
・ブロムワレリル尿素(商品名:ブロバリン。有機臭素化合物)
・ペントバルビタール(商品名:ラボナ、ネンブタールなど。バルビツール酸系)
・塩酸リルマザホン(商品名:リスミーなど)


中時間作用型

睡眠中に目が覚める中途覚醒や早く目が覚めてしまう早朝覚醒の人で症状の重い人

・フルニトラゼパム(商品名:サイレース、ロヒプノールなど。ベンゾジアゼピン系)
・ニトラゼパム(商品名:ベンザリン、ネルボンなど。ベンゾジアゼピン系)
・ニメタゼパム(商品名:エリミン。ベンゾジアゼピン系)
・エスタゾラム(商品名:ユーロジンなど。ベンゾジアゼピン系 )
・アモバルビタール(商品名:イソミタール。バルビツール酸系)
・抱水クロラール(商品名:エスクレ。抱水クロラール系)


長時間作用型

日中に不安がある睡眠障害、作用時間が24時間以上も続く薬は日中も眠気が強く残りスッキリしない、通常特別な場合以外には使用されない。

・フルラゼパム(商品名:ダルメート、ベノジールなど。ベンゾジアゼピン系)
・フェノバルビタール(商品名:フェノバール。バルビツール酸系)
・ハロキサゾラム(商品名:ソメリン。ベンゾジアゼピン系)
・クアゼパム(商品名:ドラール。ベンゾジアゼピン系)


■ アルコールと睡眠薬はいっしょに服用すると危険

アルコールと睡眠薬はいっしょに服用すると効果が増幅して危険です。亡くなられた建築家の黒川紀章氏がTVインタビューで睡眠導入剤とアルコールをいっしょに飲んだら目覚めたときに何かにぶつけてできた怪我をすることがよくあり危険だと話していた。

寝てる間に血を流すようなかなりの怪我しても気づかないというのですから恐ろしいことです。また、アルコールを飲んで寝ると寝つきはよくなりますが、目が覚めやすくなりかえって睡眠の質が悪くなり、不眠症になります。血圧も上がりやすく高血圧の原因にもなります。睡眠薬を飲んで寝るのと寝酒を飲んで寝るのでは寝酒のほうが数倍も害があるといいます。寝酒はやめたほうがいいのです。

安全といわれているベンゾジアゼピン系の薬でも大量に飲むと死にいたることはないにしても急性薬物中毒のおそれがあり、意識障害、運動失調、昏睡、呼吸抑制などがある。自己判断による薬の増減は危険です。

不眠症がひどくなると病院で睡眠薬を出してもらったり、薬局で購入したりするケースもでてきますが、薬には副作用がつきものです。なるべく薬に頼らないほうがいいにきまっています。やもおえず薬を服用する場合も注意書き、医者の支持に従いましょう。

不眠症で寝つきが悪いのは比較的改善できますが、早く目が覚めてしまう早朝覚醒や睡眠途中で目が覚めてしまう中途覚醒はなかなか改善できません。年のせい、ストレスなどの影響も大きいのでしょう。睡眠薬で解決しようとすると朝まで効く中時間作用型の睡眠薬を飲まなくてはなりません。

当サイトでも不眠対策を掲載しています。また、米国の研究者が提唱している「誰にでもできる不眠症対策」もあります。

■日中は「週3回以上、運動する」
■昼寝をしない
■寝る前は「アルコール、お茶類を飲まない
■服薬をなるべく控える
■いつもと違うことをしない
■同じ時刻に床に就く


参考にしてみてください。また、最近は睡眠用のサブリメントも各種販売されています。睡眠薬に抵抗がある人には選択肢の一つになります。